ニンゲンらしくあろうとした時点で、ワタシの破滅は決まっていたのだろう
ニンゲンとして愛して欲しい、そう思ったから加速したのだろう
彼と出会ったのは運命だと思ったのに、それが終わりへの物だなんて
あぁなんて皮肉なのだろう
でも、最期を看取って貰えるなら、悪くも、なかったのかな

解き放てその想い、届け彼の元に
受け止めてこの衝動、否定しないで貴方だけは
嬉しくてしょうがないの、苦しくて死にそうなの
理由は全部分かってる、それでも止められないのは貴方のせいよ
だからお願い、今は何も言わずに側にいて
答は後でも良いの、私の心が壊れるまでは

刻み始めた終わりへのリズム
踏むのは破滅へのロンド、コンダクターが眺む楽譜はレクイエム
ズレた奏者が生むのは不協和音
このホールではどんな演奏会が行われるのかしら
楽しみだわ、恐ろしいわ、願わくば最後まで曲を奏でられる事を

ねぇ、誰か私を何も考えられない程に溺れさせて
そして何も考えられない程に私に溺れて
縛って縛られて、貴方の為なら死んでも良いと思わせて
私の為なら死んでも良いと思って
でも、私より先に死なないで、私の為に死なないで
死ぬ時は、幸せなまま、一緒に死にましょう？

あの日交わした約束は、遠い遠い昔のよう
御伽噺のように色褪せて、本当の想いは行方知れず、二人の心は上の空
こんな未来、あの頃二人は予想もせず、明るい未来を語ってた
どうしてこうなってしまったのかな
ふと出た言葉は誰に届くでもなく、夕暮れ虚空に消えてゆく